必須脂肪酸 GLA & EPA

必須脂肪酸のGLA(γガンマ-リノレン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の情報集約サイト

*

老いて元気になるサイトカインIL-6

      2015/12/31

 ごくごくシンプルに考えた場合、私たちのからだの中のすべての機能は「老いた方が元気になる」などとは、ふつう考えられません。すべての機能は必ずといっていいほど、能力的には何割かダウンして当り前なのです。老化を防ぐには、いかにそのダウンを少なく抑えるかが焦点となるはず。
 ところが、この論理と逆行しているかのようにみえるのがIL-6というサイトカインの動きですこのサイトカインは、驚くことに年齢とともに増えています。その理由としてあげられるものに、IL-6の産生を調整している「ブレーキ側の物質」の老化があります。このブレーキ側物質の老化によって、IL-6の制御が間に合わないと解釈されているのです。このブレーキの役目をするものには、エストロゲンといった女性ホルモンなどが含まれていますが、閉経直後の女性は、このエストロケンが急に激減してしまうのです。さしずめ、今まで活発に動きたくても自由にならなかったIL-6が、老いて自由になり、遅まきながら青春を謳歌しているとでもいいましょうか。しかしIL-m6の増加はそんな悠長なことをいっていられません。老化と密接に関係している骨粗鬆症や膝の痛み、あるいは肺炎やガンなどの炎症性疾患などとのかかわりが問題になっているのです。これはとくに閉経直後の女性であれば、注意したいところ。

 このように、サイトカイン一つとっても、細胞同士の通信のためのネットワークが崩れ、時間とともに乱れてしまうのは、どうやら老化のプロセスの一つといえそうです。また、耳が遠くなってしまったために細胞が出している情報が聞こえない、また目が悪くなって情報を示すアンテナが感知できない、情報を伝えようとしても、その伝えるべきことを忘れてしまう、など細胞膜上でこのような老化現象が起こってしまうことは、一大事です。
 そこで、注目したいのはγ-リノレン酸。γ-リノレン酸は、細胞膜環境を整え、細胞膜に弾力を与える脂肪酸です。IL-6の産生を低下させるという、服告もあり、細胞の老化を少しでも防ぎたいと願っている私たちにとって、救世主のような材料となるでしょう。細胞を少し若返らせることで、老化に伴うさまざまな問題を少なくしたり、なくすことができたら、健やかに老いるという願いもかなえられるかも知れません。

 - 細胞力