必須脂肪酸 GLA & EPA

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柔らかい大福もち、かたい大福もち

   

 私たちはよく「血のめぐり」がいいとか悪いとかを口にします。この血のめぐりを左右しているものが何かすら、よく知らずに…。血管の状態。血液の濃度。動脈の血流を担当している心臓や、静脈の血流を担当している筋肉の動
き。それとも、血液中の細胞の状態・実はこれらすべてが、血のめぐりを左右しているのです。
 ここでは、そんな血のめぐりに密接に関係している細胞に的をしぼり、血液流動性について触れながら、細胞がどのようにして「かゆみ」や「痛み」などのさまざまな弊害をもたらすのか、について考えていきます。

 私たちの細胞の中で、からだ中の細胞に酸素を送りこむという重要なI上事をしているのが「赤血球」です。赤血球はとても柔らかい細胞で、その柔らかさを特権にたわんだりねじれたりしながら、自分より細い血管の中ですら巧
みにくぐりぬけることができています。ところが、中にはの柔らかさを失い、かたくなりつつあるものもでてきます。それらは当然ながら細い血管の中をスムーズに通り抜けることができません。そこで、赤血球がいかに小さい穴をスムーズに短時間で通り抜けることができるか、その通過時間を測ることによって、赤血球の流動性を見るという検査法があります。もちろん、その通過時間が短ければ短いほど、流動性が良いということに。この流動性検査の結果から、歳をとればとる程、赤血球の流動性が悪くなることが示されています。このことは、赤血球が年齢とともに固くなってしまう可能性を示しており、またストレスによって、さらに糖尿病や透析などのさまざまな病態によっても流動性が低下するこ
とが知られています。
 ところが「白血球」の場合を見ると、細胞の柔軟性は流動性への影響のみならず、細胞の反応にまで影響を及ぼし、事態はもっと深刻になりますなぜなら白血球は、シンプルな赤血球と異なり、その細胞内部にさまざまな炎症物質を蓄えているため。の柔縦性が、身のこなし(白血球流動性)だけでなく、身の振る舞い(炎症反応)にまで影響を与えることになるわけです。わかりやすい例として、細胞を大福もちにおきかえて考えてみましょう。やわらかい大福もちは、多少の衝撃を受けても中身のあんこが飛び出ることはありませんが、カチカチにかたくなった大福もちは外からちょっとした衝撃を受けただけで、ひびわれ、中身のあんこが飛び出てしまいます。
 大福もちの外側は細胞膜、中身のあんこは痛み物質、かゆみ物質、血を固めやすくする物質などの炎症物質です。赤血球、白血球、それぞれにあてはめてみると、その原理がよくわかります。赤血球は、あんこが全く入っていない大福もち。白血球は、いろいろなあんこがたくさん入った大福もちです。白血球の柔軟性が低下してかたくなると、ちょっとした衝撃に、中に蓄えていた炎症物質が飛び出しやすくなり、それによる炎症反応がひんぱんに起こるということにつな
がります。細胞がかたくなるのは、老化はもちろんのこと、ストレスによって細胞が疲労したときや、病気などによって細胞環境が悪くなり細胞そのものの性質が劣ってしまうときなど…。そういえば、赤血球の流動性が低下していると言われるお年を召した方や糖尿病患者、透析患者などは、血栓や動脈硬化をはじめとしたさまざまな炎症が起こりやすいということが知られています。
 ここでもやはり、大福もちの原理があてはまるのかもしれません。

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