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成人病と動脈硬化

      2015/12/17

 難しい医学をひも解いてみると「動脈硬化とは、動脈壁の肥厚、改築、硬化、機能低下を示す限局性の動脈病変の総称である」と、書いてあります。動脈の血管の壁のあたりで何やら大変なことが起きている、ということは想像がつきますが、詳細まではいささか難解です。
 どうやら「動脈壁が肥厚し、硬くなってしまうことで、動脈の血管の内腔が狭くなり、血流に障害を生じたり、動脈壁の弾力性が失われて動脈が伸ぴきって蛇行したり、ときには破裂してしまう」という病気のようです。

 私たちのからだの、いたるところに張り巡らされている血管網は、すべての細胞に血液を運ぶという、輸送用パイプの集合体です末端の部位では、本来の目的である物質交換の仕事(つまり細胞に「酸素」や「栄養分」を供給し、逆に「二酸化炭素」や「老廃物」を受け取るという業務)が日夜おこなわれています。
 もともと心臓のポンプによって押し出された血液は、大動脈から動脈そして細動脈、さらにはもっと細い毛細血管へと、徐々に細くなる血管の中を何本にも枝別れしながら流れていきます。その後、血管はUターンするように、細静脈から静脈、そして大静脈へと今度は除々に太くなりながら血管の中を流れて戻っていきます。
 このUターンする部位(毛細血管部位)で、「酸素」と「栄養分」は血管から外へとにじむように出ていき、反対に「二酸化炭素」と「老廃物」が入ってきます。つまり血管網は、輸送用パイプと物質交換用パイプという二つの構成でできているわけです。
 血管をのぞいてみると、血管は3層の膜から構成されています。
 血液と直接触れる血管内壁には内皮細胞がぎっしりとすき間なく敷き詰められ、「内膜」を構成しています。
 その外側には、血管に弾力性を与える「内弾性板」、さらにその外側には「平滑筋細胞」とよばれる筋肉の細胞が幾重にも重なるように覆い、「中膜」を構成しています。
 そして最も外側には、こう原線維を中心とした「外膜」があります。
 血管の内と外で物質交換をする、最も細い毛細血管部位では、物質の交換が容易におこなわれやすいよう、ほとんどが内皮細胞のみの一層構造です。つまり、この内皮細胞は血管の内と外の両方に全面的に接していることになるのです。
 動脈硬化はからだのさまざまな部位で起こりますが.病変部位というのは、輸送用パイプを構成している内膜あるいは中膜で発生します。そしてこの動脈硬化が脳で起こると「脳梗罐」。心臓の冠状動脈で起これば「狭心症」や「心筋梗塞」の引き金となります。これらのほかにも四肢の動脈で発生する「バージャー病」などの「慢性動脈閉塞症」や「網膜症」、あるいは「腎症」さらには「神経障害」なども動脈硬化とは関係の深いものです。
 動脈硬化を病理学的に大別すると、粥状硬化、中膜石灰化、細動脈硬化の三つに分類されます。そのうち、臨床的にもっとも重要なのば、粥状硬化と考えられ、その理由は大動脈、冠状動脈、脳動脈腎動脈、四肢の動脈など直接
命にかかわる部位によく見られるからです。

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