動脈硬化の予防と進展対策
2015/12/22
もちろん動脈硬化を予防するためには、できるだけ内皮細胞にストレスを与えないことを心がけたいもの。つまり危険子の見直しが大切です。これらのほとんどは、ライフスタイルに起因することが多く、少なくとも食事、喫煙、運動など生活を規則正しく改善することはとても重要です。このように内皮細胞の慢性炎症の引き金となる侵襲をできるだけ排斥することはもちろんのことですが、近年では動脈硬化を内皮細胞を中心とした炎症性疾患としてとらえ、炎症性サイトカインや接着因子、血栓、コレステロールとその酸化反応、さらにCaによる石灰化などの炎症学的見地から治療や対策などを考える傾向にあるようです。
γ-リノレン酸は.抗炎症性脂肪酸として、血流改善や血栓予防にかかわったり.炎症性サイトカインの産生や接着因子の発現を抑えたり、またコレステロールの代謝を改善するなどの作用が最近の研究で少しずつわかってきました。動脈硬化の予防や進展抑制においても注目されている素材の一つといえます。