必須脂肪酸 GLA & EPA

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自己免疫疾患のしくみ

   

 免疫は本来、生まれつきからだに存在する「自己」には反応せず、「非自己だけ」を厳しく認識して、攻撃するようになっています。
 私たちのからだは、原則として、自己の物質に対して抗体をつくったり、攻撃することはありません。それはTリンパ球のはたらきにより、自己への攻撃をしてはいけないと指示されているからです。また間違って自己を攻撃しようとしている不届きな細胞は、ちゃんと取り除かれるというからくりも、幾重にもからだには備えられています。
 しかしながら、誤って自己を非自己=敵として認識して、自己のものに抗体をつくってしまうことがあります。この抗体を「凹型抗体」、この抗体との間で起こってしまった反応を、アレルギーの一つである「自己免疫疾患」とよんで
います。
 慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症などのこう原病や.バセドー病、橋本病.粘液水腫などの甲状腺の病気、重症筋無力症、慢性萎縮性胃炎、インスリン依存性糖尿病などは自己免疫疾患の一種です。

 なぜ、自己のものを間違えて攻撃し、自己免疫疾患が発症してしまうのかを考えるとすれば、主に次のようなことがあげられそうです。
 一つには、なんらかの原因で自己の性質が産まれたときのものとは変化してしまったため、突然異物として認識される場合。たとえば、ウイルスの感染などによって自己のタンパク質が変性し、免疫系の細胞に「敵だ!」と感じとられてしまうこと。
 二つめには、胎児のときには隔離されていたため、体内の他のものとは出会えず、自己としてデビューできなかったために、自己として認めてもらえなかった。それが突然姿をあらわした場合。たとえば、眼の水晶体のようなものが、外傷によってはじめてその隔離されていた姿を見せたとき。
 三つめは、本来ウイルスや細菌に対して産生されていた抗体が、間違えて自己とも反応を起こしてしまうとき。

 いずれにしろ言えることは、異物や微生物などの外からの侵入者に対して機能しなければならない「免疫」という防御反応が、ときに自己までを攻撃し、自己免疫疾患をひきおこし、からだに悪影響をおよぼすことがあるということです。年齢とともに、あるいはストレスで、また粗悪な栄養状態を続けたことで、これらの織密で纐雑な免疫システムはいっぺんに低下します。免疫の低下は、非自己を非非自己として認識する能力が低下して、感染しやすくなったり、ガン細胞を見つけられなかったり、さらに自己を非自己と誤認して自己免疫疾患につながったりもします。できれば、免疫細胞にはいつものびのびといいコンディションで私たちを全力で守ってもらいたいものです。

 - 細胞力