必須脂肪酸 GLA & EPA

必須脂肪酸のGLA(γガンマ-リノレン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の情報集約サイト

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脂質は「太る素」ではありません!

   

 脂質。ダイエットが気になる方なら、この言葉を聞くだけで、親の仇を見るかのように眉間にしわを寄せ、けげんそうな表情をうかべてしまうでしょう。しかし、それは脂質=脂肪=「太る素」というマイナスイメージがもたれているせい。
 脂質は、私たちのからだをつくる上で重要な物質。細胞にとっても欠かすことができない要素なのです。特に近年、いろいろな分野で脂質の研究がさかんに行なわれており、脂質が高エネルギー源としての機能だけでなく、さまざまな生理的な機能ももっているということが明らかになってきました。

【エネルギー源】
 食品の中に含まれる脂質は、栄養素の中でもっともカロリーの高いエネルギー源であり、実際、通常の食生活では糖質に次ぐエネルギーを供給しています。また、余分な脂質は「中性脂肪」の形で、皮下やいろい
ろな臓器の周囲を取り巻く脂肪として蓄えられ、貯蔵エネルギー源として使われます。なんとその脂肪の貯蔵瞳は私たちの必要エネルギーの2~3か月分に相当するといわれています。
 スタイルが気になる方にとって、「体脂肪はない方がいい」と思われがちですが、体脂肪には貯職エネルギー源としての役割だけではなく、からだを包んでいろいろな臓器を機械的衝撃から守ったり、すきまを埋めたり、余分な熱が逃げないように断熱材としてもはたらいているのです。

【細胞膜の土台】
 リン脂質とよぱれ高脂質が、細胞膜をつくる土台となっています,リン脂質は脂肪酸、グリセリン、リン酸の化合物に、リン、セリン、エタノールアミンなどが結合したもので、いくつかの種類がありますその構成に使われる脂肪酸の組み合わせにより、少しずつ微妙に違う、いろいろな種類のリン脂質が存在しています。
 脂肪酸というのは、脂質を構成する部品のようなもので、とてもバラエティーに富んでいます。どの部品=脂肪酸がつかわれるかによって、リン脂質はもちろん細胞膜まで微妙に違ってくるのです。
 細胞膜には、アンテナが埋っていたり、莫大な数のレセプターがふわふわと出没していたり、細胞膜縦断トンネルはときどき開閉されたりもします。つまり、細胞膜は限りなく柔軟性が求められ、その柔軟桃に脂肪酸の構成が大きく影響しています。

【プロスタグランディンは、脂質からつくられる】
 「頭痛がする」「歯がうずく」「熱が出てふらふらする」といったとき、薬局で解熱鎮痛剤を買い求め、飲んだら痛みがおさまったり、熱が下がったなどという経験は誰しもるはず。
 この「痛み」や「熱」には、細胞膜リン脂質中の部品の脂肪酸からつくられたPG(プロスタグランディン)とよばれる物質(情報伝達物礎)がかかわっています。PGにはたくさんの種類があり、常にバランスをとりながらはたらいています。まさしく複雑な情報網を形成しているファミリーといったところ。解熱鎮痛剤は、このPGを生成させる酵素(シオロオキシゲナーゼ)のはたらきを止めてしまうために、PGをつくらなくなるという薬です。ところがPGには痛みや熱を発生するという炎症性物質としての側面だけではなく、一方では細胞を守るという細胞保護作用をももちあわせており、特に胃や腎臓はこのPGの恩恵をかなり受けているのです。時として解熱鎮痛剤の服用後に起こる胃痛やむくみはこういった理由からなのです。ちなみにPGファミリーのメンバーさかきしげる構成というのは、その前身である細胞膜の脂肪酸榊成が腿映されています,もちろん、それぞれのファミリーは作「11のII方やメンバーさかきしげる構成などに違いがあり、独自の特徴を備えています。このように情報伝達物質として、あるいはさいぼうたもつさとし”ばつ細胞保護機関としても重要な脂質。これで脂質をないがしろにする人はもういませんよね。

【皮満の維持】
 細胞の外側が細胞膜であれば、肉体の外側として外気にふれているのは皮膚。その皮膚の健やかな状態を保つために、保湿成分の代表である脂質は欠かせませんちなみに皮府の表面には、「皮脂」という油分が保湿膜として、また皮膚を構成する細胞と細胞の間には「セラミド」という脂質がすき間をうめる保温剤として、存在します。そしてこれらの脂贋成分は、皮膚の細胞自身が生産しています。
 さらに、皮膚を構成するそれぞれの細胞膜にとっても、脂質は重大なかかわりをもっています皮膚細胞の細胞膜のわずかな異変は皮膚細胞本来の機能をダウンさせ、たちまち保湿成分の生産低下ヘとつながってしまいます。あっという間にガサガサの皮膚環境へと豹変していく様をくいとめるためにも、脂質は不可欠なのです。

 このようにあぶらたたか脂質には、単なるエネルギー源としての役割だけではなく、さまざまな重要なはたらきがあることがわかりました。そのほかにも胆汁酸やコレステロール、あるいは女性ホルモンや男性ホルモン、さらには副腎皮質ホルモンといったステロイドホルモンなども脂質の仲間としてあげられ、脂溶性ビタミンとして知られているビタミンA、D、E、Kなども脂質としてじ重要なものです。

 - 細胞力