必須脂肪酸 GLA & EPA

必須脂肪酸のGLA(γガンマ-リノレン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の情報集約サイト

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n-6:n-3=4:1が語る、本当の意味

      2015/12/08

 平成7年、日本人の栄養所要量の第5次改訂の中で、脂質にかんして次のような栄養指針が提示されました。今回は特に、脂質の量壁だけでなく、はじめて脂質の質にまで言及されました。

 ①脂肪エネルギー比率を、20~25%に。
 ②動物性:植物性:魚類を、4:5:1に。
 ③飽和脂肪酸:単価不飽和脂肪酸;多価不飽和脂肪酸を、1:1.5:1に。
 ④n-6脂肪酸:n-3脂肪酸を、4:1に。
 ⑤高脂血症体質の人は、コレステロールを1日300mg以下に。

 n-6とn-3の比率というのは、細胞膜構成脂肪酸として、それらを材料にしてできるPGブァミリーを左右するため、重要な数値なのですn-6とn-3のバランスは、血液の固まりやすさ、動脈壁の弛緩や収縮の状態、さらに血液の流れのものにも影響を与えます。
 各国におけるこのバランスをみてみると、欧米諸国では著しくn-6が多く、逆にエスキモー人は著しくn-3が多いのです。日本人の場合は、世界的に見て魚をよく食べる人種であることに加え、日本で使われている植物油の代表がα-リノレン酸を含んだ大豆油と菜種油だということを反映してか、比較的この4:1に近いことが示されています。
 しかし一方では、最近食生活の食の欧米化、とくに若者の魚ぱなれによるn-6・n-3バランスの崩れを危惧する声があがっているのも事実です。
 具体的にn-6に大きく傾いている人の食べ物を見てみると、魚をほとんどとらずにリノール酸とアラキドン酸をたっぷりととっています.その結果、3つあるPGファミリーのうちPG2ファミリーの突出がおこっていることがわかりました。PG2ファミリーは起炎作用をもつアクセルの役目。アクセルばかりふかしていたら、からだはオーバーヒートしてしまいます。やはりPG2ファミリーには低炎症作用
をもつ弱いブレーキの役目=PG3ファミリーを加え、PGバランスを整えるためにも、n-3系脂肪酸を適度に補いたもの。そんな願いがこのn-6:n-3=4:1という栄養指針にこめられているのです。しかし・・・抗炎症作用をもつ強力なブレーキの役目=PG1ファミリーの場合はどうすればいいのでしょう。その答えはズバリ、γリノレン酸の補給が一番。細胞にとって理想の環境のためにも、すべてのPGファミリーがバランスよく存在したいものです。

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