必須脂肪酸 GLA & EPA

必須脂肪酸のGLA(γガンマ-リノレン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)の情報集約サイト

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細胞膜は、細胞のセンサー付き防護壁

   

 細胞膜は文字通り、細胞の外面をつつむ膜のこと。しかしながら、細胞と外界との単なる仕切りの役目だけでなく、実際はその細胞膜上でさまざまなドラマが展開されています。
 細胞膜の構造は2層の脂質の膜でできていて、とてもしなやかなつくりになっています“その膜のところどころにタンパク質の塊があるものは外側にペタッとはりつき、またあるものは脂質二重層の両面を縦断するように埋っていて、一部水に浮かんだ氷のように膜表面から顔をのぞかせたり、お尻をつきだしたりしています筆さらに詳しくのぞいてみると、細胞膜を貫通する細い開閉型トンネルがあったり、外界の情報をキャッチする受信機ともいうべき無数のレセプターが膜表面に出没していたり、また外界の物質を抱え込んで、細胞内に送り続ける運び屋がいたり、もちろん酵素も存在しているのです。
 また膜表面には糖がくさり状につながった、アンテナみたいなものがあります。これはちょこっと顔をのぞかせたタンパク質を土台に、鹿の角のように突き出し、外界の情報の受信や、細胞内部の情報の発信といった役割を担っています。
 このように細胞膜は、均一の材料からなる「シンプルで静止したもの」ではなく、外界の状態、細胞内部の状態に連動して、細胞膜環境をめまぐるしく変化させる、しなやかでこわれやすい「流動的で生きた膜」なのです。「細胞が疲労する」「細胞が機能しない」「細胞が謀反を起こす」といった細胞のトラブルの一番大きな原因は、この細胞膜のコンディションにあるといっても過言ではないでしょう。細胞がおこなういろいろな任務は、核からの指令に基づいて、細胞質にあるそれぞれのハイテク工場で繰り広げられているわけですが、それぞれの任務をスタートするスイッチのオン・オフのカギは、いち早く情報をかぎつける細胞膜が握っていると言っていいでしょう。アンテナが錆び付いたり、レセプターが脂質二重層の膜中に埋もれてしまっていて役に立たなかったり、開閉自由の物質移送路であるトンネルがずっと開きっぱなしであったり。そんなことにでもなろうものなら、細胞の平和はいっぺんに乱されてしまいます。
 単なるバリヤーとしての役目だけではなく、細胞内部へ必要な情報をいち早く伝え、さらに細胞の機能を維持し守るという大切なはたらきをもっている…それが細胞膜なのです。

 - 細胞力